
「波」新潮社
2022年4月号~連載(隔月―偶数月号)
🆕第23回/2025年12月号
⚠️進捗に合わせて、少しずつブラッシュアップしています。物語の核心には触れないようにしてますが、ネタバレを含むのでご注意ください。
自分が帰っていくところ
四人での共同生活から二十五年、紀久はミケルを養女にして、東北のある美術系大学の准教授として赴任していた。ミケルは実母のマーガレット、紀久、与希子、蓉子たち四人に育てられた。大学では社会福祉学を専攻し、研修で北欧・フィンランドに行っている。与希子はフィンランドでテキスタイルの仕事をしていて、ミケルの週末家族になっている。蓉子は染織家になり結婚した。マーガレットは鍼灸師をしている。
トウヒの木@「写真AC」
🔽フィンランドサイド(タンペレ、ヘルシンキ、トゥルク)/ミケル+与希子
「カラスはカラスの声で歌う」
ミケルは研修先のフィンランドへ渡り、タンペレで暮らす与希子のもとを訪ねる。週日はヘルシンキで生活するため、与希子の同僚トッピに下宿先として伯母リッリを紹介してもらう。リッリは認知症が懸念されている。ミケルは訪問ホームサービスの研修で、一人暮らしの老人レオに出会う。彼から、イラクサの繊維を取り、梳いて、紡いで、糸を作りたい、という願いを聞く。与希子に相談したところ、子ども頃に読んだアンデルセンの童話『野のハクチョウ』の話をされる。
イラクサは多島海の小島にあり、島から運ぶことが課題だった。島にある織機を博物館に引き取らせてもらえたら、イラクサをいっしょに運ぶことも可能、という与希子からの提案を伝える。しかし織機は構造上の問題で取り外すことが難しく、現地を確認する必要があった。ミケルは調査スタッフのユリアとリクに同行し、島を訪れる。レオに島への訪問調査の結果を報告し、織機の移築方法などを相談する。

セイヨウイラクサ(ネトル)@「写真AC」
「おはらいをしましょう、いい魔法をかけましょう、あなたの一年が良き一年でありますように。だから私にご褒美を」

イースターの魔女@「イラストAC」
🔽東北(推定・秋田県)~蓉子の家(推定・滋賀県)サイド/紀久+蓉子
「傾聴」とは、相手の話すことに積極的な関心を持って耳を傾けること
紀久はミケルに勧められて、「傾聴」ボランティアをしていた。グループホームの滝子から小学校の教師をしていた母親の話を聞かされ、姉の八千代からも聞くことになる。紀久は八千代から読んでほしいと依頼された古い原稿用紙を預かる。それは八千代と滝子の母親の教え子である佐々木苗子が書いた書簡で、幼なじみのチエ、タエ姉妹の消息について書かれていた。紀久は佐々木苗子の書いた文章に関心を持ち、調べ始める。原稿は同じ宿舎に住む多美子にも読んでもらう。多美子の家探しの内見に同行した時、家の中の遺物に佐々木苗子の名前を発見する。
大学の展覧会に蓉子が訪れた際、紀久は母校の大学の教授就任が内定したことを伝え、引越し先に昔下宿していた蓉子の家を希望する。母校の大学訪問に合わせて蓉子の家を訪れ、現在の下宿人の中島遙に挨拶する。
紀久は認知症が進んだ滝子のお見舞いに行く。
ネコヤナギ=めめんこ
🍩フード&ドリンク
三杯みそ……秋田県の郷土菓子
ムンッキ……ドーナツのようなもの
フィーカ(スウェーデン語)=カハヴィタウコ(フィンランド語)……コーヒータイム

ムンッキ@「写真AC」
からくりからくさ/りかさん
「からくりからくさ」(1999年刊)をメインに「りかさん」「ミケルの庭」「この庭に 黒いミンクの話」などを構成する作品シリーズ『猫ヤナギ芽ぶく』はこれらの続編にあたり、『からくりからくさ』を読むことは必須です。『猫ヤナギ芽ぶく』は過去のエピソードを振り返ることがあり、読んでいたら物語の背景やエピソードを理解しやすくなります。その他、別の作品との関係も示唆されています。
2 件のコメント:
梨木さん情報、ありがとうございます。現在の連載を3つとも追うことができて嬉しいです(^^)
キーワードに「憤激」を挙げていらして、なるほど、と思いました。あの章は裏テーマとして重要そうですね。
“猫ヤナギ“がやっと分かってホッとしました。ミケル自身の春が待ち遠しいです。
コメントをありがとうございます。
執筆途中ということもあり全体像が見えないので気になったものは全てメモ書きしている状況です。そうするとネタバレも含まれてしまうので、徐々に見直してブラッシュアップしていく予定です。ご指摘のようにタイトルが明らかになってきたので、そろそろ頃合いかなと思っています。
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