2022年~連載中
児童文学から広がる世界
『からくりからくさ』は梨木香歩さんの初めての一般作品。編集者は「児童文学とか、大人向けとか、そういうジャンルにとらわれずに、今、発信したいことを、新しい場で書いてみませんか?」と梨木さんに思いを伝えます。🔗ほぼ日刊イトイ新聞 担当編集者は知っている。
作品の背景
『からくりからくさ』という作品は彦根や近江八幡の土地柄をイメージしました。滋賀は真ん中に琵琶湖があり、息抜きというか毒気が抜けているというか、おおらかでもてなし心がある。完全に都会化しておらず、よい意味で様々な因習が残っている。その豊穣な世界が、物語が生まれる原点でもあります。
朝日新聞/滋賀版(2001年4月8日)インタビュー
からくりからくさ

📱電子書籍(新潮文庫版):新潮社(2022年5月27日配信)
文庫本:新潮社(2002年1月1日発行)
単行本:新潮社(1999年5月20日発行)
一枚の布。一つの世界。私たちの世界。
蓉子は祖母が遺した古い家で、紀久、与希子、マーガレットと共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして、4人の思いはどこかでつながっている。

りかさん

📱電子書籍(偕成社版):偕成社(2022年11月14日配信)
📱電子書籍(新潮文庫版):新潮社(2022年5月27日配信)
文庫本:新潮社(2003年7月1日発行)
単行本:偕成社(1999年12月発行)
私、草木の、いろんな話が聞きたいなあ。
リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃなかった。でも、この人形は人と心を通わせる術を持っていたのだ。- 養子冠の巻
- アビゲイルの巻
✅蓉子の少女時代の話
ミケルの庭
📱電子書籍(新潮文庫版):新潮社(2022年5月27日配信)文庫本:「りかさん」新潮社(2003年7月1日発行)
ミケルは何だか気持ちのいいところにいる。
庭!なんて面白そうな庭!
新しい家が建って、4人の生活も変化してきた。マーガレットは短期留学のため、ミケルを3人に預ける。蓉子、紀久、与希子は母親代わりとなるが、ミケルは風邪を悪化させて救急車で病院へ運ばれる。✅「からくりからくさ」の続編
この庭に 黒いミンクの話

🎨絵本:理論社(2006年12月発行)
もう一つの「ミケルの庭」
雪が降っている。雪ふる小屋にこもるわたしのもとに少女が来て言った。「この庭に、わたしのミンクがいる気がしてしょうがないの」絵/須藤由希子
✅「からくりからくさ」の続編(番外編)
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