「母の友」休刊。

2025年2月3日

MEMO

 子育てに関わる育児雑誌として福音館書店が発行する月刊誌「母の友」は2025年3月号をもって休刊することになった。長年見慣れた雑誌が消えてしまうのは寂しさを感じるが多くの雑誌の休刊が相次いでおり、紙からネットへの時代の変化には抗えなかったのだろう。今後の情報発信は2025年4月にwebマガジン「とものま」をオープンさせる予定。

 梨木香歩さんも「母の友」とは関わりが深く、これまでの記事を振り返ってみた。一部は書籍化されている。


座談会 物語をめぐって(鶴見俊輔・別役実・梨木香歩)

単行本:『物語のものがたり』 岩波書店(2021年3月16日発行)に収録
再録:「母の友」2016年2月号 福音館書店
初出:「母の友」2003年9月号 福音館書店

2003年5月20日、京都・法然院にて
💬初出には座談会に参加した3人の写真を掲載


左から別役実、鶴見俊輔、梨木香歩


エッセイ 守りたかったもの

文庫本:『やがて満ちてくる光の』 新潮社(2023年6月1日発行)に収録
単行本:『やがて満ちてくる光の』 新潮社(2019年7月25日発行)に収録
初出:「母の友」2004年4月号~6月号(全3回)福音館書店


掌編 月と潮騒

単行本:『丹生都比売 梨木香歩作品集』 新潮社(2014年9月30日発行)に収録
初出:「母の友」2008年11月号 福音館書店

ザー。シュワシュワシュワ。フー
古い冷蔵庫をエアコン代わりにして、戸を開けっ放しにしたら、潮騒の音がした。


評論 ビアトリクス・ポターの仕事

「母の友」2011年3月号 福音館書店
「ピーターラビット」解体新書
ビアトリクス・ポター


書評 謎を守護する

「母の友」2015年11月号 福音館書店
📖「山怪 山人が語る不思議な話」田中康弘著 山と渓谷社(2015年6月発行)


インタビュー “子どものための物語”について

web:ふくふく本棚 2025年2月4日配信 福音館書店
「母の友」2016年3月号 福音館書店

梨木さんにとって児童書とは?
  • 物語のとらえかたが変わった
  • 「はぐくむ力」と物語
  • 内側からの光
  • 児童書の力
  • 書く覚悟


エッセイ 草木鳥鳥文様

単行本:福音館書店(2021年3月15日発行)
初出:「母の友」2017年4月号~2020年3月号(全36回) 福音館書店

梨木香歩/文 ユカワアツコ/絵 長島有里枝/写真
💬巻頭エッセイとして3年間連載




コメント

「母の友」2018年4月号
『大きくなったら、何になりたい?』と訊かれると、幼いながら答えに窮していました。『花嫁さん!』と即答する友人の気がしれなかった。まず自分は何ができるのか見極めてからでないと、と

「母の友」2019年4月号
『皆で、おいしい!』と目を丸くしながら食べられるものは全部好き。唯一食べないことにしているのは、フォアグラ


エッセイ インターネット今昔

「母の友」2025年2月号~3月号(全2回) 福音館書店
※2025年3月号が最終号


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