くららさんのレシピ

2012年6月1日

MEMO

台所で

惣菜カフェ「雪と珊瑚」のオープンから月日が流れ――。
台所でくららさんは、ふと思う。
この子はどんなおかずケーキをつくるのか、と。

「野性時代」2012年6月号 角川書店
『雪と珊瑚と』の番外編と作中に登場した料理レシピ


🍕おかずケーキ


【材料(厚く切って6切れ分)】
A 粉組:薄力小麦粉100グラム 重曹小さじ1 すり下ろしチーズ(種類はなんでも可。なくても可)40グラム オールスパイス(ナツメグでも可。なくても可)
B 液体組:牛乳(水でも可)100cc オリーブオイル(サラダ油でも可)50cc リンゴ酢大さじ1
C おかず組(たとえば):ベーコン(できたら固まりで)100グラム マッシュルーム1パック パプリカの黃、赤、オレンジ色をそれぞれ4分の1個ほど ピーマン半個 ニンニク1かけ バルサミコ酢少々(なくても可) 松の実大さじ1(なくても可)
D その他:シュレッドチーズ(種類はなんでも可)50~70グラム

【つくり方】
1 Cのおかず組をつくる(残り物があるときはそれを使う)。ベーコンは、固まりを4~5ミリ程度の棒状に切る(スライスベーコンの場合は1~2センチほどに)。ニンニクは粗みじんに、パプリカは適当な大きさに切る。マッシュルームは適当にスライスする。

2 フライパンを低温で温めておく。温まったら切ったベーコンを入れ、中火にし、少し焼き色がついてきたら粗みじんにしたニンニクを加える。油が足りないようだったら、オリーブオイル(材料外)を足す。マッシュルームを入れ、全体に火が通ったら、パプリカ、ピーマン、松の実を入れ、バルサミコ酢をちょっと足す(味に深みが出るが、あっさりしたほうがいいときは省く)Cのできあがり。

マッシュルームは結構油を吸います。そこがおいしいときもあれば、しつこいと感じるときもあるので、オリーブオイルの分量は、自分の体調に合わせて決めるとよいでしょう。

3 すり下ろしチーズ以外のAの粉類をふるいにかける。すり下ろしチーズを好みで加え、泡立て器で均等になるよう混ぜる。

1~4の間に……
パウンドケーキ型の内側にバターを塗って、薄力粉を振り、余分な粉を落としておく。オーブン用シートを使っても可。

4 リンゴ酢をのぞくBの液体組を3に加え、泡立て器でなめらかになるまでかき混ぜ、最後にリンゴ酢を入れて一混ぜする。

リンゴ酢を入れたとき、すみっこにぶつぶつ気泡が出てくるのが面白いですよ。

5 パウンドケーキ型に4のたねを3分の1ほどスプーンですくって流し入れ、底が均等になるようにする。その上に、半分量のおかずをのせる。さらに3分の1のたね、残り半分のおかず、最後のたね、と繰り返し、シュレッドチーズを一番上にトッピングする。

6 180度に温めておいたオーブンに、5を入れて、40分ほど焼く。

オーブンに入れて30分を過ぎたら、随時様子を見、焦げすぎていたら火を止めます。

7 6を取り出し、冷めてから型から出して、切り分ける。切り分けるたびに包丁を洗うと、切り口がぼろぼろにならずきれいに仕上がる。皿にのせてできあがり。

水分と粉と重曹と酢の関係に慣れたら、シチューやカレーの残りにもトライしてみてください。カレーは最初のうち、ドライカレーがおすすめです。




🧅タマネギスープ


【材料(マグカップ4~5杯分)】
小タマネギ(もしくは小さめのタマネギ):(今回の鍋の場合は)約5個
コンソメ(固形スープの素):3個
水:850cc(鍋によって異なる)

【つくり方】
1 タマネギの皮をむき、鍋の底にきっちりつめる。

鍋の大きさによって個数が異なります。

2 タマネギがひたひたになるより若干多めの水を入れ(この鍋の場合は850cc)、コンソメの素を入れて煮込む。最初は中火から強火で沸騰させる。

手羽先でとったスープ等があれば、それを使ってください。

3 沸騰したら、極力弱火にして蓋をする。吹きこぼれるようなら、できるだけ細めに蓋をずらす(保温鍋を持っていたら、それを使うとよい)。そのまま約1時間。タマネギが半透明になったらできあがり。カップによそい、スプーンで豆腐を食べるようにして、とろけるような甘いタマネギをスープとともにいただく。

タマネギを細めの箸等で串刺しにしたとき、スポンジケーキくらいの柔らかさになっていたら完成です。新タマネギの季節が一番おすすめですが、そうでない季節でも、若干長めに煮込めばオーケーです。翌日に食べる場合など、何度も加熱すると煮詰まるので、そのときは水を足しましょう。チーズトーストを小さめに切って載せると、オニオングラタンスープ風になります。


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