「ほどくよ どっこい ほころべ よいしょ」 コメント

2020年3月30日

レビュー

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単行本:「ほどくよ どっこい ほころべ よいしょ 暗闇へ 梢をのばす くにつくり 百姓は想う 天と地との間にて」 伊藤晃著 自然食通信社(2020年3月発行)


これは正真正銘、本物の百姓が地球と対話しながら紡いできた、そういう言葉による本だ。
土から丹精された正直な作物のように、伊藤さんの言葉は実体験を通り、一滴一滴落ちてくる。
それは清澄な詩、強靭な哲学となってまっすぐに私たちの心と体に届き、胸に響く。
借り物の思想、虚しい言説が巷に溢れるなか、本物の怒り、絶望、そして甦る希望がここにある。
何より、自然とともに生きることへの、湧き上がるような喜びが!
私たちは、簡単には消えていかない。
梨木香歩


作品との関連

著者が主宰する菜園「野の扉」は「雪と珊瑚と」の取材先農場の一つで、作品のモチーフになっている。
『やがて満ちてくる光の』収録「今日の仕事に向かう」、『炉辺の風おと』収録「少しずつ、育てる」「遠い山脈」参照

最新情報と主な作品

作品に登場する植物や野鳥

作品に登場する植物や野鳥
ドクダミ「家守綺譚」より

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