椿宿の辺りに

2019年6月20日

小説

t f B! P L


電子書籍化作品

電子書籍:朝日新聞出版(2019年6月20日配信)

単行本:朝日新聞出版(2019年5月30日発行)

初出:「小説トリッパー」朝日新聞出版(全19回)
2012年春号~2015年春号(2014年秋号、冬号休載)
2017年春号~2018年冬号

海幸山幸神話の深層から、家の治水へ
f植物園の巣穴から連なる物語


皮膚科学研究所に勤める山彦(佐田山幸彦)は鬱と三十肩と頸椎ヘルニアで体中を痛みに襲われ、従妹の海子(海幸比子)も骨折で痛みに苦しんでいた。寝たきりの母方の祖母、早百合を見舞うと、亡くなった父方の祖父の藪彦が枕元に現れて「椿宿の稲荷に油揚げを」と口にしたという。山彦は海子から紹介された仮縫鍼灸院で治療を受けて、痛みの原因を探るために、仮縫氏の双子の妹、霊感を持つ亀子(かめし)と共に椿宿へ赴くことになった。家の借り主の鮫島宙幸彦の母、竜子に案内してもらい、椿宿にある先祖の家に到着し、歴史的建築物を調査している教育委員会の緒方珠子も加わり、先祖と屋敷にまつわることが明らかになってくる。そして、行方不明だった宙幸彦から手紙と「f植物園の巣穴に入りて」という手記を受け取る。

  • 冬の雨
  • 従妹・海子、痛みを語る
  • 祖母・早百合の来客
  • 椿宿への道 1
  • 竜宮
  • 竜子の述懐
  • 椿宿への道 2
  • 宙幸彦の物語
  • 椿宿
  • 潜んでいるもの
  • 先祖の家
  • 画期的な偉業
  • 兄たちと弟たち
  • 塞がれた川
  • 宙幸彦の手紙
  • 宙幸彦への手紙

※「椿宿」は「つばきしゅく」と読む
※単行本は加筆・修正されている


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